「語られない物語」

虫肥やしの草が
追い分け山の風の葉を
ひとつひとつあつめて
そのムクロの中にしまい込み
幾千億の星たちは
潮に渡るなゆたの風たちを
まとめて結んで
陸地へと運んだ
遠い遠い海の上で
人が集まる街の中で
きらめく物語が生まれて
そして消えていった
それは誰かの物語
私が知らない誰かの物語
私が知ってる誰かの物語
結んだり離れたりする物語と物語
風も星も草も山も
街も花も家具も船も
そして人も
誰もが持っている物語
誰もが知っている
誰もが知らない物語
たったひとりのたったひとつの物語
誰もが持ってる物語
そしてこれは私の物語
誰も知らない物語
ただひとり
私だけがしっている私だけの物語
私はたずねた
数多くの物語を見守る人は
数多くの物語を記録する人は
誰なの?と
「わたしが」
・・と
青い白い
そして黒い顔をした空がいった
私はもう一度たずねた
数多くの物語をまとめる人は
数多くの物語をしまい込む人は
誰なの?と
「わたくしが」
・・と
蒼い蒼い顔をした
海がいった
けれどいくらせがんでみても
空は見ていた記録した物語を
ほんの少しも
見せようとはしなかった
そして海に
いくらたずねてみても
その深いふところの内にしまった物語を
ひとことも語ろうとはしなかった
ただいつもの日と同じように
静かに風が流れていった
そして私も
もう尋ねなかった
声にできない音を私はひとつきいた
ポチッと押してね。
応援ありがとう^^。
(ブログランキング投票ボタンです)
- [No Tag]


NoTitle
パガン遺跡だしたっけ?
とりあえず足跡ぺたぺた^^